佐賀百家図鑑 SAGA VISUAL DICTIONARY

PROFESSIONAL佐賀の農業者

高い技術力と夫婦の力、土の中から宝物を掘る。

白武宏一 / Koichi Shiratake 33歳

佐賀県白石町に生まれ、就農する前は、ガソリンスタンドに勤務していた。22歳の時、近所の農家さんから農業の道へ誘われたことが転機になる。弟子入りし、モノづくりの楽しさを感じ、生涯の職業として農家を志すことに。レンコン栽培に適した白石町の土壌に加え、「佐賀県特別栽培農産物」に認定された栽培技術で、一般の消費者はもちろんのこと、料理人からも支持される高品質なレンコンを生産している。奥様と二人三脚で営む農業スタイルで、さらに高品質で、安心安全にも配慮した農業を目指す。

22歳で訪れた人生の転機、農家への転身。

ガソリンスタンドで勤務をしていた頃、近所の農家さんから農業の道へ誘われたという白武さん。22歳の頃でした。興味本位で始めてみると、農業の「イチからモノづくりをする面白さ」にのめり込んでいったと言います。やがて独り立ちを決意しますが、機械や作業小屋などの初期投資が大変でした。それでも、青年就農給付金という制度を使って負担を減らすことができたそうです。

この土地で、この手でつくるこだわりのレンコン。

白石町の粘土質の土壌が、ホクホクとしたレンコンを育てます。獲れたてのレンコンをふたつに割ってみれば、糸をひきます。土地柄の良さもありますが、モノづくりへの情熱もおいしさの秘訣です。また、健康志向の世の中のニーズに応えるために、品質にこだわった安心安全のレンコンづくりにを心がけているそう。それは、気配り目配りが行き届くサイズの農業だからこそできること、と胸をはります。

「おいしい」の声に、やりがいを感じる。

化学肥料の使用回数と量を減らして栽培される安全な農産物を「佐賀県特別栽培農産物」として認証する制度。その基準を白武さんのレンコンも満たしています。それが付加価値となり、直売所では「あんたのレンコンやけん買うよ」とお客様からを声をかけられることも少なくないとか。安心安全で、なおかつ、おいしいレンコンづくりで期待に応えたい、と話す白武さんの目は、キラキラと輝いています。

夫婦で力を合わせて歩む農業の道。

白武家は、奥様と力を合わせて農業を営んでいます。奥様曰く、農業のメリットは、まとまった休みが取れること、自営業なので、オシャレや髪型、メイクも自由にできる点だと言います。ふたりには60歳までにまとまった金額の貯金をするという目標があります。白武さん自身も奥様への感謝を日頃感じているようで、支えや協力、互いを思いやる気持ちがあれば、どんな目標も達成できるような絆を感じました。

AGRICULTURAL PRODUCTS佐賀の農産物

No.06
  • 【学名 : 蓮根 Nelumbo nucifera】
  • 目 : ヤマモガシ目 Proteales
  • 科 : ハス科 Nelumbonaceae
  • 属: ハス属 Nelembo
  • 原産 : インド

EDITING POSTSCRIPT編集後記

佐賀百家図鑑第六回目は、白石のレンコン農家 白武宏一さんを取材させていただきました。言わずと知れた佐賀の特産 「白石レンコン」ですが、一般的にその生産現場や栽培過程を見る機会は少ないのではないでしょうか。極寒の中、腰まで水に浸かりながら手探りで収穫するその様は、素人目に見るとレンコン栽培の過酷さを思い知らされます。しかし、安定的な単価や収量などから近年では新規就農者も比較的多く、佐賀の農業の成長分野でもあるレンコン。白武さんは青年就農給付金を上手く活用し、初期投資による新規就農の負担を上手く軽減されていました。レンコンを通じて繋がる縁、そして夫婦二人三脚でマイペースに、笑顔で歩む人生は、「人」の豊かさに溢れていました。

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